社員インタビュー #01

2023年2月

1. 入社何年目ですか

2021年10月入社で、2年目です。

2. WINCに入社しようと思った動機はなんですか

前職では研究機関で基礎研究に携わっており、やりがいを感じる部分もあったものの、自分の取り組みが社会に還元されるところまで関わってみたいという思いから転職先を探していました。その中で自分の気象や流体分野での知見を活かせそうな風力分野に興味を持ちました。WINCに入社を決めた理由は、国や大学と連携したプロジェクトから事業者のコンサルティングまで風力発電の発展に幅広く関わることができる点に魅力を感じたからです。

3. 吉田さんは現在どういう仕事をしていますか

風力発電所の立地候補サイトにおける風況評価や、風車設計時に使用される風条件の算定が主な業務です。風況評価では、顧客に事業性を正しく見極めてもらえるように発電量予測や最適なレイアウトの提案を行っています。一方、風条件の算定は風車の設置が決定した後の業務にあたり、発電時と暴風待機時のそれぞれについて風車の設計に必要な風の情報を評価することを行います。
また、最近はNEDOの調査事業や実証プロジェクトにも関わったり、海外の発電事業にも携わる予定があります。

4. 前の職場の環境とは異なると思いますが、今の職場に慣れるのに難しいことはありましたか

観測やシミュレーションのデータを処理したり、解析結果をまとめて資料にするような業務は前職や学生時代と大きく変わらないなという印象を持っています。ただ、アカデミックな研究ではどちらかというと現象の抽象化をして法則性などを明らかにすることが大きな目的かと思いますが、現在の業務では過去に得られた知見を実務に落とし込むことが求められるので、このあたりに違いや難しさや感じることがあります。例えば、以前行った業務では最新の論文で提案されたウェイクモデルを実際の案件に適用することを求められたことがありました。この際、論文の中では理想化された条件でまとめられていたため、実際のサイトで用いるにはとそもそも入力条件が用意できず仮定を入れる必要があったりと、実務ならではの難しさがあるなと感じました。
また、限られた時間とリソースの中で顧客の要求に答えなければいけないことにも難しさを感じることがあります。観測データひとつとっても異常値が多く含まれていたり、観測期間が不足していたりなど、顧客から渡されるデータはどうしても不十分であることが多いです。そういった状況でも相手の要求に答えることは難しさがある部分かなと思っています。

5. 仕事をする上で身に着けておいた方がスキルはありますか

顧客がいる業務なのこちらの成果をプレゼンや文章で正しく伝えることができるスキルは必要だと思います。また、目的に対してどのようにアプローチしてどういった結果だったのかを自分で考えまとめる能力も必要だと思うので、修士論文や博士論文などを作成したことがある経験は役に立つと思います。

6. 会社の雰囲気はどうですか

皆さん多忙な中でも自分のペースで仕事をしていて自由な雰囲気を感じています。また、コミュニケーションも取りやすく、困ったときはすぐ相談できるので仕事をしやすい職場だなと思っています。

7. WINCに興味を持っている人へのアドバイス

WINCに興味を持っている人の中には、現在大学院や研究機関に在籍していて民間企業に就職するかどうか悩んでいる方も多いと思います。そういった方々には、WINCで関わる事ができる業務は専門性が高いものからスケールの大きなものまで多岐に渡っているので、研究分野で得た経験を十分活かすことができる環境であることはお伝えしたいです。
また、風力業界は国や大学、企業の垣根を超えて今まさに発展している業界だと思います。そして、少し大げさですが、その中心的な役割をWINCが担っていると感じています。これは創業者ある取締役のお二人が長年風力に関わってきた経験や人脈あってのもので、他の環境にはない魅力だと思っています。ですので、風力業界の最前線で働いてみたいという方にはぜひおすすめしたいです。